google革命の衝撃
大きく4部構成となっている。
1. 技術的な話し
2. 幹部へのインタビュー
3. 広告ビジネス
4. 個人情報保護と利便性vs監視社会
1. 技術的な話し
backlinkやページランク、クローラーそして検索アルゴリズムと割りと詳し目に書いてあります。
2. 幹部へのインタビュー
一冊の本に主だった幹部のインタビューが載っているというのは珍しいようです。
この部分だけでも貴重とどこかの書評に書いてあり、興味を覚え購入した次第です。
3. 広告ビジネス
インドのgoogle長者の話しを引き合いにGoogle Adsenseの話しが載っています。
Google Adsenseについて理解できるのと、90年代終わりから2000年代初頭にかけ、「どうやってインターネットで収益をあげていくのか?」という問題がありましたがその答えが経緯とともに書いてあります。
4. 個人情報保護と利便性vs監視社会
すべてをgoogleに委ねて良いのか?という命題に対し、利便性と監視社会という2つの側面から功罪を説いています。
わたし自身は技術者ということもあり、「個人情報といってもどうせデータは細切れにされたものでアルゴリズムの入力とするだけのものだから特に問題にはならないでしょ」と軽い気持ちで考えていたのですが、たとえば最近の「カレログ」問題のように、わたしの抱いている安心感は、「Googleだから大丈夫」というものであり、もしGoogleがカレログのようなあたまの悪い会社だとそれは危機感を覚えるわけで。。(笑
他にもGoogle Booksのような著作権との関わりが不透明なもの、パーソナライズされた広告、データセンター、検索はできるがそこから考えを深められない学生の話し、「知の構造」など興味深い話題が多岐にわたります。
最後の方になると、なんとなく old type vs new type という感じもします。。年寄りのバイアスがかかっている感は否めない感じがします。(といっても全体的には客観的ですばらしい内容です)
おすすめします。
目次
プロローグ 「検索」がもたらすもの
1 天才集団の牙城 初めて明かされるその内部
2 “広告革命”―世界で何が起きているのか
3 既存のメディアを揺さぶるグーグル
4 誰が検索順位を決めるのか
5 グーグルにすべてを委ねるのか
6 膨張する巨大IT企業の行方
7 人類のライフスタイルとグーグル
エピローグ 「退化」する私たちの未来
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