2011年12月31日土曜日

聯合艦隊司令長官 山本五十六




同名映画の原作本。
語りを本におこしたそうて読みやすい。
226事件からの戦争までの流れ、空気がつかめ、真珠湾攻撃、ミッドウェイ、ソロモン沖海戦、マリアナ沖海戦と続く。
わかりやすく良い本。

英語だけではダメなのよ。



大好きなフェルディナント・ヤマグチさんの著書。
英語の話しはほとんどなく、
ゴーンさん、GT-R35、マーチ、リーフの開発責任者へのインタビュー本。

GT-R35の水野さんの仕事に対するとても厳しい態度に震撼し、
マーチでは共通プラットフォーム開発、製造の厳しさを知る。
いい本でした。

「IT断食」のすすめ



「じっくり考える時間がないなぁ。。」とお悩みのかたは多いと思います。
とくにマネジメントに近くなると。。

メールなどのITに振り回されていませんか?という話し。
「じっくり考える時間」を『アナログ時間』と称し、ITに振り回される原因をICF(Information and Communication flood)、BLT(バカのlong tail)の2つに集約している。

ICFは情報過多

BLTは意味のない資料

ICFとBLTに振り回され、本当に貴重なアナログ時間の確保に失敗し、会社の幹部候補である課長レイヤーの中間層が疲弊、成長しないという問題意識。

最初の100ページくらいの問題意識はいいんだけど、後半の解決編はちょっと首をひねる感じでした。納得感がない。。

いまのわたしの問題意識(アナログ時間なさすぎ)とぴったりでうれしくもあり、また問題がICF/BLTと名づけされたことでとても参考になりました。ほんとどうして行きましょうね。。?

良い本と思います。

[マンガ] 永遠の0 (1-4巻)



同名小説を原作としたマンガだそうです。
特攻で死んだ、顔をみたこともない祖父の人生を孫が調査するというストーリー。

真珠湾攻撃の前後夜での搭乗員の雰囲気、

ミッドウェーでの驕りっぷりと「運命の5分」の嘘、

ガダルカナルでの片道1,000kmかけての限界を超えた死闘、搭乗員を大切にせず次々とベテランが消耗していく姿、徴兵により職人がいなくなり性能が落ちて行く戦闘機、

マリアナ海戦でのターキー落とし、VT信管も出てきます。

などなど結構盛りだくさん。

4巻での「特攻隊と自爆テロリストは同じか?」の論はなかなか熱いです。

これはおもしろいなぁ。。原作読もうかな?

関根くんの恋 (3)



あいかわらずおもしろい

[TV] NHKスペシャル|原発事故 謎は解明されたのか

NHKスペシャル|原発事故 謎は解明されたのか
http://www.nhk.or.jp/special/onair/111227.html

を見たのですがすごく面白かったです。

失敗学の畑村教授のコメントがいちいち論理的で納得感ありまくりで素晴らしすぎる。
なんとか東電を貶めようとしている司会者タジタジ。すごく不満そうな顔w

といっても畑村教授は東電をかばってるわけではない。
問題の本質を鋭く指摘して司会者のアホなアジテーションを崩してる。

すばらしい番組でした。

リーダーの値打ち 日本ではなぜバカだけが出世するのか?




ファンだった山本一郎氏(切込隊長)の著書。コンテンツ業界、ソフト業界(ゲーム)の話し。

と思いきや政治論(宰相論)を展開したりします。
リーダーと言っても首相、社長レベルから日本人の組織論を解き、本質はこれ。だからその下のレイヤーのリーダーはこれこれ、的な内容。

日本的組織の失敗パターンとして、
ひとつの流れにはまり込むと自浄作用が効かなくなり、環境への適用よりも組織内部の原理を優先して、結果として問題が広がり、希望的観測を事実に置き換えた上で合理的ではない組織の意思決定を繰り返し、それが組織全体の衰亡へとつながっていく
なるほど。。旧軍しかり、東電しかり、オリンパスしかりという気がします。

社会のヒエラルキーにおける自分のレイヤーから見ると上すぎる話しですが、政治論みたいな感じで読めば、それはそれで面白いのかも。。